米ジェミニ、東南アジア全域にオフィス開設──成長地域への進出拡大

米暗号資産(仮想通貨)取引所のジェミニ(Gemini)は東南アジアへの進出を拡大する。

ジェミニのアジア太平洋地域マネージングディレクター、ジェレミー・ング(Jeremy Ng)氏は7日、同社ブログにオーストラリアや香港をはじめとする、東南アジア全域にサテライトオフィスを設立すると記した。昨年オフィスを開設したシンガポールでの成功をさらに発展させるという。

「アジアは暗号資産の成長市場に急速になりつつある。ジェミニはこの地域でのお金の未来を形づくるうえで、前面に立ち、中心的な役割を果たしたいと考えている」と同氏は8日、米CoinDeskの取材に語った。

同社広報担当者は、具体的な時期については「現段階では」コメントできないと述べた。ジェミニはすでに、オーストラリアドル、香港ドルでの取引をサポートしている。またシンガポールでは、マーケティングやコンプライアンスなど、さまざまな部門で30名以上の従業員を採用している。

ング氏は「この地域では政府による規制が強化されており、ジェミニはこうした動きに対応しようとしている。個人的には規制強化は良いことで、長期的に個人投資家と機関投資家がより良いかたちで投資できる枠組みを作ることになると考えている」と述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ジェミニ創業者のウィンクルボス兄弟(Shutterstock)
|原文:Gemini Exchange to Expand Asia Pacific Operations in a Bid to Capture Growth