イーサリアムの大型アップデート「ロンドン」、8月4日実施へ

イーサリアムブロックチェーンの大型アップデート「ロンドン」は8月4日13時(協定世界時/UTC)〜17時の間に、ブロックが1296万5000に達したときに実施される。

イーサリアム2.0──基盤となるアルゴリズムをプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に置き換えた次世代イーサリアム──に向けたロードマップの一環として、ロンドンはすでにさまざまなテストネットに実装されている。テストネット「Ropsten)」と「Goerli」での稼働成功を経て、最終的なアップデートの日時が定められた。

「24時間以内に誰かが反対しない限り、ロンドンは8月4日に決まる。

いくつかのクライアントチームはすでに「OK」を出しているが、誰もシリアスな異議を出さないことを確認したい。

見守っていて」

今回のアップデートには5つの「イーサリアム改善提案(Ethereum Improvement Proposals:EIP)」が含まれており、なかでもEIP1559とEIP3554はさまざまな非効率性の改善を目的としている。

EIP 1559は、取引手数料の高騰を抑えるために新たな料金体系を導入するもの。取引手数料の一部を焼却する仕組みで、マイナーの収益低下につながるため大きな議論を呼んでいる。

EIP 3554は、イーサリアムの「ディフィカルティボム(difficulty bomb)」を12月1日に延期するもの。ディフィカルティボムはイーサリアムのマイニング難易度を段階的に上げ、PoSへの移行のために、PoWを実質的に「凍結」する仕組みだ。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Ethereum’s London Hard Fork Expected to Launch on Aug. 4