元リップル幹部、少額決済に特化したネットワーク構築

リップルの元幹部2人が共同創業したpingNpayは、来年中にマイクロペイメントネットワークを稼動させ、少額決済にかかる手数料を大幅に削減することを目指している。

リップルで戦略的アカウント担当バイスプレジデントを務めていたジェレミー・ライト(Jeremy Light)氏と、シニアディレクターを務めていたリチャード・ベル(Richard Bell)氏は、pingNpayはWeb 3.0のインフラやエコシステムに適していると考えている。

「まだ誰も20ドル以下のデジタル決済市場には参入していない。大手カードネットワークは、1秒間に何万件もの決済を処理できるが、それでも最も安価なデビットカードでの決済は小売店にとって1件あたり最低でも0.33ドル(約36円)のコストがかかる」とベル氏は述べた。

pingNpayは取引手数料の上限を各取引金額の1%に設定する。手数料はデジタルウォレットのソフトウェアプロバイダーと、ユーザーにウォレットを発行するウォレットプロバイダーに分配される。

同社ウェブサイトによると、2022年までにイギリスでサービスを開始する予定で、2021年第4四半期(10−12月期)に中核技術を完成・稼働させることを目指している。ポンドに裏付けられたステーブルコインを利用するという。イギリス以外でもそれぞれの国の法定通貨に裏付けられたステーブルコインを使い、順次サービスを開始する予定だ。

それぞれの国で使われるステーブルコインは、流動性を持った現金資産に100%裏付けられ、規制要件を満たすために準備金の証明書を公表する予定としている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:pingNpayのWebサイト
|原文:Former Ripple Execs to Launch Micropayments Platform to Tackle Transaction Fees