リップル、約50億円を太陽光発電プロジェクトに共同投資

ブロックチェーンを活用した国際送金ソリューションを手がけるリップル(Ripple)は11日、Nelnet Renewable Energyと共同で4400万ドル(約50億円)のESG投資を行い、Nelnetの太陽光発電ファンドに出資すると発表。アメリカ国内での太陽光発電プロジェクトに資金を提供していく。

150万トンの二酸化炭素を削減

両社が融資する太陽光発電プロジェクトは、35年間で150万トン以上の二酸化炭素(CO2)を削減すると推定され、これは1億5400万ガロンのガソリンを消費したときに排出されるCO2に相当するという。

「クリーンエネルギーの未来を確かなものにすることは、将来の経済成長を促進するのみならず、持続可能な世界を実現するために、あらゆる業界において主要な優先事項となっている。暗号資産とブロックチェーンの普及が進み、このテクノロジーが未来の金融システムの基盤となることは明らか」とリップルのソーシャル・インパクトの責任者、ケン・ウェーバー(Ken Ken Weber)氏はプレスリリースで述べた。

「金融サービスの二酸化炭素排出量をグローバルに削減するというコミットメントを追求し、二酸化炭素を削減する暗号資産業界を実現するという約束を実現するために、Nelnetと協力できることをうれしく思う」

暗号資産業界の二酸化炭素排出量はここ数年の懸念事項であり、リップルは環境に特化した提携を他にも行っている。リップルは、2030年までに暗号資産業界を100%再生可能エネルギーで運営することを目標とする「Crypto Climate Accord」に参加している。

また昨年、NPOのEnergy Webは、送電網の脱炭素化に向けて分散型アプローチを開始、最初のパートナーとしてリップルを選んだ。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:リップルCEOのブラッド・ガーリングハウス氏(CoinDesk archives)
|原文:Ripple Teams With Nelnet on $44M Solar Investment