メタバース参入企業が増加、ゲーム株はすでに上昇:モルガン・スタンレー

メタバース(仮想空間)は重要。理由は「我々が他者と交流したり、音楽の演奏を聴いたり、ファッションブランドと交流したり、NFTやゲーム内スキンのようなデジタル資産を学習あるいは投機する際のメディアを根本的に変える可能性があるからだ」と米投資銀行のモルガン・スタンレーは11日発表したレポートで述べた。

メタバースは存在するが、まだ「完全な形」ではないと、同社株式ストラテジストのエドワード・スタンレー(Edward Stanley)氏は語る。

「真のメタバース」とは

フェイスブックやネイバーなどが自社プラットフォーム上にメタバースを構築しているが、「真のメタバース」ではこうした企業のプラットフォームを超えた相互運用が可能になる。しかし「ユーザーがシームレスに移動できるようになるには、企業間のコラボレーション」と時間が必要とレポートは記した。

韓国は、400社以上のテクノロジー企業が存在し、将来的にはメタバース間の相互運用を実現するだろうことから、重要なハブとなると考えられている。

レポートは、メタバースを「持続的に利用可能で、ユーザーが膨大な数の体験を同時に探求できる、没入型共同体験のための仮想世界」と表現し、「こうした体験の中で、世界中の人々が何百万もの体験を通して、出会い、遊び、取引し、学ぶことができる」としている。

またモルガン・スタンレーによると、メタバースのターゲットは今は若いゲーマーだが、平均年齢は上がっており、スマートフォンやゲーム機でもアクセス可能という。さらにメタバース人気によってゲーム関連株は上昇し、メタバースに参入する企業は増えていると付け加えた。

フェイスブックは10月、メタバース開発のためにEU内で1万人の雇用を計画していると発表。また社名を「メタ(Meta)」に変更した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk archives
|原文:More Firms Embracing the Metaverse and Gaming Stocks Have Already Benefited, Morgan Stanley Says
※編集部より:本文を一部修正して、更新しました。