タランティーノ監督を映画会社が提訴──「パルプ・フィクション」のNFTをめぐる著作権侵害で

クエンティン・タランティーノ監督が16日、米映画制作会社ミラマックスから著作権侵害で提訴された。監督は先日開催されたカンファレンス「NFT.NYC」で、代表作「パルプ・フィクション」の7つの未公開シーンをNFT(ノンファンジブル・トークン)としてオークションにかけると発表していた。

映画の権利はミラマックスが保有、タランティーノ監督は脚本を出版する権利を持っているが、ミラマックスはNFTはその範疇に入らないと主張している。同社はタランティーノ監督にNFTの販売停止を求めたが、監督は計画を進めている。

ミラマックスの弁護士、バート・ウィリアムズ(Bart Williams)氏は、同社は「戦略的かつ包括的なアプローチ」によって、本作のNFTに関する権利を「最大化」する計画があると声明で述べた。

この訴訟はNFTの内容が「シークレット」、つまり、NFT保有者だけが未公開シーンを閲覧できるようプログラムされていることで複雑になっている。未公開シーンの権利の行方が争点になるだろう。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:クエンティン・タランティーノ監督(Shutterstock)
|原文:Director Quentin Tarantino Sued by Miramax Over ‘Pulp Fiction’ NFTs