ドージコイン上昇、イーロン・マスク氏がテスラでの決済受け付けを表明

ドージコイン(DOGE)は、米EV大手テスラのイーロン・マスク(Elon Musk)CEOが決済手段として受け付けると発言したことを受けて、33%急騰した。

「テスラは複数の製品をドージコインで購入できるようにし、様子を見る」とマスク氏はツイート。ドージコインは0.20ドルまで上昇し、その後、0.18ドル付近まで下落した。

米タイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたマスク氏はかつて、ドージコインの開発者が2015年にプロジェクトを放棄した際にもドージコインの開発と普及を積極的にサポートした。

2021年はじめ、テスラはビットコイン決済を開始したが、ビットコインのエネルギー使用量に関する懸念が高まり、すぐに中止している。

マスク氏はドージコインについて定期的にツイートしている。

2月には月を背景に飛ぶロケットの写真を投稿。続けて「Doge」と一言ツイートした。2つの連続したツイートはドージコインの上昇を意味する「going to the moon」を意味している。

同じく2月、同氏はミュージカル『ライオンキング』の写真を使い、自らをラフィキ、柴犬をシンバに扮した画像を投稿した(ラフィキはヒヒの老人で、主人公シンバに進むべき道を示す)。ドージコイン価格は再び上昇した。

5月には、マスク氏はドージコインの開発者と協力してシステムの効率化に取り組んでいるとツイート。ドージコイン価格は22%上昇した。

さらに6月には、ドージコインの競争力を高めるために、ドッグコインの取引手数料を削減しようとする提案を「支持することが重要」とツイートした。

だがマスク氏は、多くの暗号資産マニアと同じように、暗号資産が成功するとは考えていない。「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた後のインタビューでマスク氏は「暗号資産が法定通貨をリプレースするとは思わない」と述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Blomst/Pixabay
|原文:Dogecoin Surges as Elon Musk Teases Tesla Merchandise Plan