シベリアで電力消費量が4倍に──原因は違法マイニングか

ロシア・イルクーツク地方の電力消費量が2021年、4倍に膨れ上がった。原因は違法マイニングのためとタス通信が1日、伝えた。

ロシアのマイナーはこのニュースを受け流し、影響したのは違法マイニングだけではないと述べている。タス通信によると、電力消費量の急増によって停電が発生している。

マイナーが殺到

2021年のビットコイン価格の高騰と、中国での暗号資産規制によって、マイナーはイルクーツクに殺到していると現地電力会社の取締役、エフゲニー・ベチカノフ(Evgeny Vechkanov)氏はタス通信に語った。

別の電力会社のCEO、オレグ・プリチコ(Oleg Prichko)氏は、1月前半に中国からマイニング機器を積んだボーイング737が7機、イルクーツクに到着したと述べた。

イルクーツクは「おそらく違法マイニングが最も多い地域だろう。違法マイナーのなかには、安価な住宅用電力を使うものもおり、政府が調査している」とCMG Cryptocurrency Mining GroupとMaverick Groupの共同創業者、デニス・ルシノビッチ(Denis Rusinovich)氏はコメントした。

合法マイニングを含むデータセンター事業者は、住宅用電力の約3倍の電力料金を支払わなければならないとBitClusterの共同創業者、セルゲイ・アレストフ(Sergey Arestov)氏は語る。

一方で、住民が犬小屋にマイニング機器を設置していることもあると、内務省犯罪捜査部門の責任者、アンドレイ・ズバノフ(Andrey Zhbanov)氏はタス通信に語っている。

規制議論

ロシアでは国レベルでの暗号資産規制も議論されている。

先月、ロシアの中央銀行は暗号資産マイニングの禁止を提案、だが数日後に財務省が反対を表明した。プーチン大統領は暗号資産マイニングへの支持を示している。

タス通信によると、ズバノフ氏は暗号資産マイニングは禁止すべきと述べ、ベチカノフ氏はマイニングを新しい産業として正式に認めるべきだと考えている。ベチカノフ氏は産業規模のマイナーは、一般への電力供給網から分離すべきと語っている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:シベリア・イルクーツク地域にあるバイカル湖(Shutterstock)
|原文:Electricity Consumption in Siberian Region Rises Fourfold Due to Crypto Mining