メタバース推進協議会を設立、養老孟司・東大名誉教授が代表理事

メタバース推進協議会が3月に設立される。代表理事には、著書「バカの壁」で知られる養老孟司東京大学名誉教授が就く。

同協議会が3月22日に発表した文書によると、日本国内のメタバースに関わる新たな文化圏、経済圏の在り方を検討することを目的に、業界の意見集約や政策提言を行っていく。協議会は、2021年12月から任意団体として活動してきたという。

4月上旬に、第一回目となる会議の開催を予定。日本総合研究所やベイカレント・コンサルティングが有識者として講演した後、意見交換会を実施する。今後、企業や自治体、個人から会員を募る。

メタバース推進協議会は、メタバース市場が2024年に90兆円規模まで成長すると予測されていることを挙げ、「多くの恩恵をもたらすプラットフォームとして進化し続ける一方で、法整備やガイドライン、ルールメイクが追いついていない」と指摘している。

常任理事には、元衆議院議員の木内孝胤氏と元観光庁長官の溝畑宏氏が就任。建築家で東京大学特別教授・名誉教授の隈研吾氏と東京大学名誉教授の廣瀬通孝氏が特別顧問を務める。

日本では、メタバースを取り扱う団体の立ち上げが続いている。3月には、日本ブロックチェーン協会(JBA)と提携し、ブロックチェーン業界の著名人が参画する「Metaverse Japan」が設立されている。

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|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:代表理事を務める養老孟司氏(メタバース推進協議会の発表文より)