ポリゴン、ソラナに続いてスマートフォンにチャレンジ

イーサリアムブロックチェーンのスケーリングソリューション「ポリゴン(Polygon)」は、ソラナ(Solana)ブロックチェーンに続いて、Web3をスマートフォンに持ち込もうとしている。

ポリゴンはテックスタートアップのNothingと提携。Nothingはポリゴンのネットワークを利用して、アンドロイドスマートフォン「Phone(1)」でNFTを提供する。

プロジェクトは「Nothing Community Dots」と名付けられ、Nothingコミュニティの投資家にトークンを配布し、新製品やイベントへの早期アクセスなどの特典を提供する。最初の報酬は、7月12日にロンドンで開催される「 Phone(1)」の発表会への招待。

ポリゴンの共同創業者サンディープ・ネイルワル(Sandeep Nailwal)氏は「Nothingのようなイノベーターが最初からWeb3を採用し、ポリゴンと協力することでWeb3へのダイレクトアクセスを実現したことは非常に心強い」と述べた。

2週間ほど前には、ソラナが独自のブロックチェーンスマートフォン「Saga」の開発を発表。分散型アプリ(Dapp)ストア、QRコードを使ったオンチェーン決済を可能にする「Solana Pay」、モバイルウォレット機能、秘密鍵を保管する機能が搭載されるという。

ポリゴンとソラナの取り組み以前にも、ブロックチェーンスマートフォンという試みは存在した。2018年、Sirin Labsは計画を進めたが、ユーザーを集められず、レイオフや訴訟を招く結果になった。

ポリゴンとソラナの取り組みが成功すれば、スマートフォンを通じて、Web3を多くの人に届けることができるかもしれない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Nothingの日本語サイト(キャプチャ)
|原文:Polygon Joins Solana in Bringing Web3 to Smartphones