FTXのサム・バンクマン-フリード氏、フォビ買収を否定

暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)CEOは8月29日朝、フォビ(Huobi)を買収する計画はないとツイートした。フォビはCoinGeckoによると、1日あたりの取引高が10億ドルを超える世界最大級の暗号資産取引所。

FTXがセイシェルに拠点を置くフォビの買収を計画しているという憶測が広がっていた。ブルームバーグは8月中旬、FTXはフォビの創業者レオン・リー(Leon Li)氏と、株式の過半数の購入に向けた予備会談を行ったと報じた。

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取引は、早ければ8月末に完了する可能性があり、トロン(Tron)の創業者ジャスティン・サン(Justin Sun)氏も購入に関心を持っているとされた。サン氏は、ツイッター投稿で報道を否定している。

今年初め、FTXは日本の暗号資産取引所リキッド(Liquid)を買収、カナダの取引所Bitvoの買収にも合意している。さらに手数料無料の取引アプリ「ロビンフッド(Robinhood)」の買収にも関心を持っていると報じられた。だがロビンフッドのブラッド・テネフ(Blad Tenev)CEOは8月初め、独立企業である自社が気に入っていると述べた。

バンクマン−フリード氏のツイートを受け、フォビのネイティブトークンHTは約6%下落した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:FTX
|原文:FTX’s Sam Bankman-Fried Denies Crypto Exchange Is Planning to Acquire Huobi