全豪オープン、2023年もNFTとメタバースに取り組む

テニスの4大大会の1つ、全豪オープンは再びNFTとメタバースに取り組む。全豪オープンは12月16日、2023年1月後半に始まる大会に向けて、2022年に続いて2回目となる「Art Ball NFTコレクション」の発行すると発表した。

プレスリリースによると、NFTプロジェクトのNounsDAO、バーチャルアートギャラリープラットフォームOnCyber、起業家ゲイリー・ヴェイナチャック(Gary Vaynerchuk)氏のVayner Sports Passなどがパートナーとなっている。

全豪オープンは2022年昨年1月にWeb3デビューを果たし、成功を収めた。テニスボールをモチーフにしたNFTを発行、6776区画に分割されたバーチャルテニスコートの1区画とランダムに紐付けて販売し、取引高は1900イーサリアム(ETH)、約230万ドル(約3億1400万円)以上に達した。

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人気メタバース「ディセントラランド(Decentraland)」には会場の「メルボルンパーク」が再現され、人気を呼んだ。ユーザーはメタバースに再現した会場を歩き回り、バーチャルテニスウェアを手に入れることができた。

2452個のArtBall NFTコレクション

2023年の大会では、2452個のArtBall NFTコレクションが作成され、2023年1月16日の大会開始日までに完成する予定だ。NFT発行のために、NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)と提携。その理由として、クリエイターのロイヤリティを保護する先進的なアプローチをあげた。

大会のWeb3責任者リドリー・プラマー(Ridley Plummer)氏は、NFTには「一連の画期的な提供物、アートワーク、プレミアム体験、そしてリアルイベントへのアクセス」が実用性として含まれると述べた。

パートナーのNounsDAOにとって、スポーツ界での取り組みは初めてではない。2月にはバドライト(Bud Light)のスーパーボウルCMをサポートした。

Nouns DAOのメンバーであるGami氏は「テニスは信じられないほどNounishだと感じています。Nounsは、全豪オープンに私たちが得意とする楽しさを提供したいと考えています、私たちの巨大なクリエイティブ・コミュニティからのクールなコラボレーションに期待してください」と声明で述べた。

プロジェクトのバックエンド構築は、メタバース企業のRun It Wildが前回に続いて担当している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:George Sal/TENNIS AUSTRALIA
|原文:Australian Open Adds NounsDAO Collaboration Ahead of Second Web3 Activation