告発したのはライバルのサークル、バイナンスUSDの準備金問題:ブルームバーグ

ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)はステーブルコインの発行を手がけるパクソス(Paxos)を調査している。報道によると当局に告発したのはライバルのサークル(Circle)とのことだ。

ブルームバーグによると、サークルは2022年秋、NYDFSに対して、ブロックチェーンデータからバイナンス(Binance)がパクソスを通じて発行しているステーブルコイン「バイナンスUSD(BUSD)」は裏付けとなる十分な準備金が保有されていないことが明らかになったと訴えたという。ブルームバーグが2月13日、関係者の発言を引用して伝えた。

NYDFSの広報担当者は13日、ロイターに対して、パスソスはBUSDを「安全かつ健全」な方法で管理しておらず、そのため「悪質業者がプラットフォームを利用することを防ぐためのBUSD顧客に対する適切、定期的なリスク評価、およびデューデリジェンスを実施する義務に違反している」と述べている。

NYDFSはパクソスにBUSDの発行停止を命じ、パクソスは発行停止に同意した。だが13日に発表したプレスリリースで、発行したすべてのBUSDは米ドル建ての準備金で完全に裏付けられていると述べている。

米CoinDeskはサークルにコメントを求めているが、まだ返答はない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Circle Sounded Alarm on Paxos, Told NYDFS Binance’s Stablecoin Wasn’t Fully Backed: Bloomberg