OpenSea、手数料を一時撤廃──Blurとの競争過熱

人気NFTマーケットプレイスのOpenSeaは2月17日、手数料を一時的に撤廃すると発表、手数料無料を掲げて人気を集めているBlurとのシェア争いを過熱させた。

OpenSeaは「期間限定」で手数料を0%にし、0.5%からの選択制になっていたクリエイターへのロイヤリティについて、支払いなしをデフォルトに設定するとツイートした。

また、クリエイターへのロイヤリティ支払いを尊重しないマーケットプレイスに対するブロックリストを調整し、同じポリシーを持つマーケットプレイスでのNFT販売を可能にした。これにはBlurも含まれると明記し、「彼らが約束を果たすこと」で、クリエイターがロイヤリティを手にするために、2つのプラットフォームのどちらかを選ばざるを得ないことはなくなると述べた。

「OpenSeaの新しい時代のスタート。我々はこのモデルをテストし、クリエイター、コレクター、パワーバイヤーやセラーなど、すべてのエコシステム参加者のインセンティブとモチベーションの適切なバランスを見つけることを楽しみにしている」(OpenSeaのツイート)

BlurとOpenSeaの間の緊張は2月14日にBlurのネイティブトークンがリリースされたことで高まっていた。翌15日には、Blurの取引高が10月にスタートして以来初めてOpenSeaを上回った。

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OpenSeaはクリエイターのロイヤリティをめぐる議論において強硬なスタンスを取っており、11月にはクリエイターがロイヤリティを手にするためのツールをリリースした。このツールは、X2Y2やBlurのようなロイヤリティを強制しないマーケットプレイスで、OpenSeaに出品していたNFTコレクションが転売されることをブロックする機能もあった。

1月、Blurはこのツールの回避策を見つけ、OpenSeaでのロイヤリティをBlurでも維持できるようにしたと伝えられた。15日、BlurはNFTクリエイターに向けてブログを公開し、自社プラットフォームとOpenSeaのロイヤリティ支払いについての違いを解説し、自社プラットフォームでロイヤリティを完全に徴収するためにOpenSeaをブロックするよう推奨した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:OpenSea Goes Zero-Fee, Creator Royalties Optional