ビットコイン、2万7400ドル付近──0.25%利上げを受けて下落

価格

●ビットコイン:27,294ドル、-2.9%
●イーサリアム:1,738ドル、-3.2%
●コインデスクマーケットインデックス(CMI):1,178、-2.6%

●S&P500:3,936.97、-1.6%
●ゴールド:1,972ドル、+1.3%

FRB、0.25%の利上げ

米連邦準備制度理事会(FRB)は、最も抵抗が小さそうな選択肢である0.25%の利上げを選び、銀行危機とドル高を受け、ハト派姿勢に転じるのではないかとの投資家の期待を打ち消した。

ビットコイン(BTC)は22日、FRBが利上げを停止するとの期待から2万8700ドルを超えたがその後下落、一時2万7000ドルを割り、当記事執筆時点では24時間で3.5%下落、2万7400ドル付近。

「銀行への不安や急速に弱まる経済に対する市場の動揺が戻ったことで、リスク回避がビットコインを引き下げることになった」「FRBは金融引き締めを終えたかもしれない。だが金融セクターで何かが壊れるリスクは依然として高まっている」とオアンダ(Oanda)のシニア・マーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は述べた。

イーサリアム(ETH)も1800ドルを超える高値から1737ドルまで下落。24時間で3.3%超の下落となった。

他の主要暗号資産では、レイヤー1ブロックチェーンのアプトス(APT)が5%以上、ライトコイン(LTC)が6%以上上昇した以外は概ね下落。暗号資産市場全体のパフォーマンスを示すCoinDesk Market Indexは2.7%下落した。

暗号資産をめぐるニュースでは、米証券取引委員会(SEC)が暗号資産取引大手のコインベース(Coinbase)に対して、証券法違反に関する執行措置の可能性を警告。またトロン創設者のジャスティン・サン(Justin Sun)氏を未登録証券の販売とエアドロップ(配布)、詐欺、市場操作の疑いで提訴し、衝撃を与えた。

オアンダのモヤ氏は、サン氏に対する疑惑は「報道価値がある」とした。

「市場操作は、暗号資産において、まだクリーンアップされていないか、まだ十分に対処しきれていない部分」と同氏は記した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Blockchain-Enabled SIM Card for Crypto Investors Fuels Conflux Growth; Bitcoin Holds Near $27.3K After Fed Decision