ビットコインとイーサリアムは割安に:オンチェーン指標

ビットコイン(BTC)は最近の価格上昇にもかかわらず、あるオンチェーン指標を見ると、2023年は相対的な価値が「割安」になっている。

ビットコインのNVT(Network Value to Transaction)は、価格が年初から68%上昇したにもかかわらず、60%低下している。NVTは、資産の時価総額とネットワーク転送量の比率を算出したものだ。

ビットコインの現在のNVTは36.18、この1年の平均値36.40をわずかに下回っている。30日、60日、90日、180日の数値はいずれも44~49の範囲にあり、年平均からは乖離している。

Glassnode

NVT低下の要因は、ビットコイン取引が実際の価格上昇を上回っていること。活発な取り引きは強気センチメントを示すが、実際の価格上昇を上回っていることはビットコインが割安で取引されていることを意味している。

ビットコインのNVTは、2022年12月以降、下降傾向にある。

Glassnode

イーサリアム(ETH)も同様の動きを示しており、価格が年初から51%上昇したものの、NVTは68%低下している。

イーサリアムの現在のNVTは、1年平均に対して19%低くなっており、ビットコインよりも大きくなっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash
|原文:On-Chain Indicator Suggests Bitcoin, Ether Are Trading at a Discount