スイス規制当局、AML要件強化と同時にブロックチェーン企業2社に「銀行・証券免許」付与

スイス金融市場監督局(FINMA)は、ブロックチェーン企業向けのアンチマネーロンダリング(AML)要件に関するガイダンスを今週発表した。そして、新しくブロックチェーン企業2社にブローカー・ディーラーのライセンスを付与した。

FINMAはAMLを「技術中立」と考えており、ブロックチェーントランザクションを含む全ての決済が要件に従うことを求めている。要旨はシンプルで、「FINMAの監督下にある機関は、すでに身元確認されている顧客に属する外部ウォレットにのみ、仮想通貨やその他トークンを送ることが認められており、そのような顧客からのみ仮想通貨やトークンを受け取ることが認められている」と当局は記している。

FINMAは銀行から証券会社、さらにはフェイスブック(Facebook)の仮想通貨プロジェクト「リブラ(Libra)」に至るまで、スイスの金融システム全体を監督している。2019年8月26日(現地時間)、FINMA関係者がリブラについて米国議会代表と会談を行ったと報じられた

「したがって、FINMAの監督下にある機関が、他の機関の顧客からトークンを受け取ったり、そのような顧客にトークンを送付することは認められない」と当局は記している。さらに、FINMAは規制されていないウォレットからのトークンの受け渡しも認めておらず、トランザクション参加者全てのAML情報を必要としている。

この発表に加え、FINMAはSEBAクリプトAG(SEBA Crypto AG)とシグナムAG(Sygnum AG)のブロックチェーン企業2社に、「銀行・証券免許」を発行した。スイスでブロックチェーンに特化した企業がブローカー・ディーラーとして登録されるのは今回が初めて。2社には新しいAML規則に従うことが求められる。

翻訳:新井朝子
編集:町田優太
写真:Gavel image via CoinDesk archives
原文:Swiss Regulator Licenses Two New Blockchain Companies as It Shores up Legal Requirements

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