ペペコイン（PEPE）の目眩がするような急上昇──ほんの数週間前に登場し、すでに時価総額が10億ドル（約135億円）を超える──は、悪い結果に終わる一時的な流行に過ぎないとの警告を気にしない人たちに巨大な富を与えている。
典型的な例は、dimethyltryptamine.ethという匿名トレーダーが、わずか3週間前に263ドル（約3万6000円）で数兆個のPEPEを購入したことだ。ブロックチェーン調査企業アーカム・インテリジェンス（Arkham Intelligence）のデータによると、同氏は売却したPEPEから380万ドル（約5億1300万円）の利益をあげ、残りの保有資産には約900万ドル（約12億2000万円）の価値があるという。ほぼ500万倍の利益だ。同氏は、4月14日に263ドルで5兆907億のPEPEを購入したという。
PEPEは、暗号資産トレーダーに人気のミーム「pepe the frog」にインスパイアされたミームコイン。4月に登場したPEPEの時価総額は5月5日に10億ドルを超え、CoinGeckoによると一時、アービトラム（ARB）を上回った。
しかし、アナリストは先月、PEPEが登場した際に少数のトレーダーが相当数のPEPEを購入したことを指摘し、保有が集中していることに懸念を示した。ブロックチェーン調査企業ルックオンチェーン（Lookonchain）は、pepecexwallet.ethに属するウォレットに接続された5つのアカウントが、発行後に8兆8700億PEPE超をわずか385ドルで取得したことを明らかにしている。
｜翻訳：coindesk JAPAN
｜編集：増田隆幸
｜画像：Danny Nelson/CoinDesk
｜原文：Pepecoin’s Bewildering Rise Turned a Pittance Into an Almost 5,000,000% Meme Coin Profit
