イーサリアムのガス代、12カ月ぶりの高水準──ぺぺコイン急騰がけん引

カエルをモチーフにしたミームコイン「ペペコイン(PEPE)」が熱狂的な盛り上がりを見せているなか、イーサリアムブロックチェーンのガス代(取引手数料)が上昇している。

ガス代の中央値は今週はじめ、12カ月ぶりの高水準87gweiを記録した。1gweiは、1イーサリアム(ETH)の10億分の1。匿名アナリストの@hildobbyがDune Analyticsを使ってまとめたデータによると、ガス代は4月18日にペペコインが登場して以来、50%以上上昇している。1日には一時、150gweiを超えた。

@hildobby, Dune Analytics

CoinMetricsによると、この上昇は主にミームコイントレーダーからのイーサリアムネットワークに対する強い需要を表しているという。

ビットコイン(BTC)が「新しいミームコイン・シーンを生み出すなか、イーサリアムエコシステムは数百万ドルのアルトコインを生み出し続けている」とCoinMetricsは4日、レポートに記した。

「大規模ERC-20トークンとなったぺぺコイン(今、最もミームなミームコイン)は週末に300%以上上昇し、希薄化後時価総額は6億ドル近くとなった」(レポート)

こうしたペペコインの盛り上がりによって、大手DEXのユニスワップ(Uniswap)のペペコイン/ラップド・イーサリアム(PEPE-WETH)の流動性プールが取引数で最も活発な流動性プールになった。

Scimitar CapitalのAlex氏のツイートによると、ぺぺコインのトレーダーはユニスワップで41万件以上の取引を行い、ガス代は過去3週間で約1000万ドル(約13億5000万円)にのぼった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:カエルをモチーフにしたぺぺコイン(ぺぺコインのツイッターより)
|原文:Ethereum Gas Fee Surges to 12-Month High as PEPE Frenzy Grips Market