アーカム・インテリジェンス、暗号資産データマーケットプレイスを立ち上げ──プライバシー擁護派から批判

ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)は、オンチェーンの暗号資産(仮想通貨)データを売買できる報奨金付きのマーケットプレイス「Arkham Intel Exchange」を立ち上げた。

匿名化解除が特徴

このマーケットプレイスは、「ブロックチェーンの匿名化を解除する」ように設計されたネイティブトークン「ARKM」が特徴となっている。

アーカム・インテリジェンスはTwitterで「匿名化解除は暗号資産市場の運命であり、アーカムが構築したインテリジェンス技術が暗号資産経済の自主規制の基盤になると信じている」と述べた。

バイナンスローンチパッドで販売

ARKMトークンは大手暗号資産取引所のバイナンス(Binance)のローンチパッドで発行され、総供給量の5%に相当する5000万トークンが販売される予定。ユーザーは、7月11日から17 日まで開催されるセールで1人当たり1万5000ドル(約217万5000円、1ドル145円換算)相当のARKM トークンを購入できる。

ハッキング対策が目的

Arkham Intel Exchangeは、ユーザーが求めるデータに対して「報奨金」を投稿できるメカニズムを採用している。ブロックチェーンの研究や調査を行っている人は、設定された報奨金と引き換えに情報を調達し、提供できる。

昨年に発生した暗号資産のハッキングとエクスプロイト(脆弱性につけ込んだ攻撃)の件数は記録を更新し、クロスチェーンブリッジや分散型金融(DeFi)プロトコル、取引所から数十億ドル相当のデジタル資産が盗まれた。アーカム・インテリジェンスは、オンチェーン研究を奨励することでハッキングの蔓延に対抗することを目指しているが、Twitter上ではプライバシー擁護派から懸念の声が上がっている。

トークン供給量の5%を販売

バイナンスの調査ページによると、アーカム・インテリジェンスは2回の資金調達ラウンドで1000万ドル(約14億5000万円)以上を調達し、最新のラウンドでは1億5000万ドル(約217億5000万円)を調達した。トークン供給量の5%がトークンセールで販売されるほか、20%がコア貢献者に、17.5%が投資家に、17.2%が財団の資金にそれぞれ割り当てられる。

Arkham Intel Exchangeは、データインテリジェンス・ダッシュボードの早期採用者にARKMトークンを配布することも計画している。フォローアップのツイートによると、紹介コードを使ったアフィリエイトの仕組みもあるという。

|翻訳:CoinDeskJAPAN
|編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Arkham Intelligence Rolls Out Crypto Data Marketplace; Privacy Advocates Cry Foul