ドージコイン、10%急騰──「X」での採用に期待

ドージコイン(DOGE)は、新しくブランド変更されたプラットフォーム「X」でこのミームコインがより大きな役割を果たすという憶測によって、2日連続で上昇した。

CoinGeckoのデータによると、DOGEは過去24時間で10%も急騰して7.7セント以上となり、取引高は23億ドル(約3252億円)に達した。 これらの取引のほとんどは、韓国ウォンの取引ペアに対する投機を誘引することで知られる韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所アップビット(Upbit)でのものだ。

CoinGlassのデータによると、先物トレーダーたちはドージコインの価格変動に賭けて1000万ドル(約14億1400万円)近くを失った。

アナリストらは、7月24日に万能アプリ「X」にブランド名を変更したツイッター(Twitter)は、オーナーのイーロン・マスク(Elon Musk)氏がミームコインに夢中になっているように見えることを考慮すると、今後数カ月のうちにドージコインを導入する可能性があると述べている。

Kryptomonの最高マーケティング責任者トマー・ヌニ(Tomer Nuni)氏は、テレグラムメッセージで米CoinDeskに対し、「広告主が広告やツイッター上でのその他の使用料をDOGEで支払うことができるのではないかという推測がある」と説明した。

「テスラ(Tesla)が自社製品の代金についてDOGEでの支払いを受け入れると明らかにしたときにも同じことが起こった。したがって、テスラと同様に、マスク氏の事業の利害関係者が暗号資産を受け入れ始めているのではないかという憶測もある」とヌニ氏は付け加えた。

このような憶測は根拠がないわけではない。 4月、マスク氏はツイートでDOGEでの支払いに触れ、同サイトのプレミアム機能を備えたサブスクリプションサービスであるTwitter Blueの支払いオプションの1つとしてドージコインを提案した。

電気自動車会社のテスラはすでにテスラストアでの商品購入にDOGEによる支払いを受け入れており、同様のことが考えられる。

1月の報道によると、Twitterはソーシャルメディアプラットフォームを通じた決済を可能にするシステムを設計中で、億万長者オーナーのイーロン・マスク氏は「何よりもまず」法定通貨向けを優先するが、後から暗号資産を追加できることも望んでいるという。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dogecoin Bumps 10% on X Payments Speculation, DOGE Futures Traders Lose $10M