ぺぺコイン、22億円相当が内部犯行で流出か

ぺぺコイン(PEPE)の一部の不正な開発者らが、先週のマルチ・シグウォレットからの異例な移動の背後におり、事実上数百万ドル相当のペペコインを盗み出したとチームメンバーがX(旧Twitter)に投稿した。

「設立以来、PEPEは残念ながらチームの一部にエゴと貪欲にまみれた悪者がおり、内輪もめに悩まされてい」と現在プロジェクトをコントロールしていると主張する開発者はツイートした。

「しばしば対立があり、PEPE開発に携わったチームの大半は、プロジェクト開始の最初の週以降、距離を置き始めた」

先週、16兆以上のぺぺコイン(約1500万ドル、約21億8000万円、1ドル145円換算)が暗号資産取引所のバイナンス(Binance)、OKX、Kucoin、Bybitに不正に送られ、20%近い下落を招いたという。

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オンチェーンの動きをチェックしている人たちはその直前に、ぺぺコインを大量に保有するプロジェクトのマルチシグ・ウォレットに問題となりそうな変更があったことを指摘。取引には、8つの秘密鍵のうち5つの署名が必要だったが、必要な秘密鍵が2つだけに変更された。

プロジェクトのマルチシグ・ウォレット(総供給量420兆のうち26兆を保有)からぺぺコインが移動したのは初めて。

しかし、現在プロジェクトを管理しているという人物は、Xへの投稿で謝罪し、今後数カ月のうちにプロジェクトを成長させ、最終的には完全に分散化する計画と述べている。

「私はPEPEのために、複数のウェブドメインやユーザーネームの所有者と取得に向けて交渉しており、これらの取得やマルチシグ・ウォレットからのぺぺコインの移動が完了したら、これらのマルチシグにあるトークンをバーン(焼却)する予定だ」

ぺぺコインは、弱気相場が続くなかで2023年最大のサクセスストーリーになっており、5月中旬に時価総額18億ドルの過去最高を記録し、取引高はドージコイン(DOGE)と柴犬コイン(SHIB)を上回った。

繰り返された警告

だがアナリストは、ペペコイン・トレーダーの初期の動きや個人投資家の不在について繰り返し、警告してきた。一番のリスクは、あまりに多くのぺぺコインをあまりに少数の人たちが保有し、値動きが少数の投資家に依存したままになっていることだ。

「限られた量の純流動性は、一か八かの椅子取りゲームを生み出している」とSingularityDAOのシニアクオンツシニアクオンツであるラフェ・タリク(Rafe Tariq)氏は6月、リサーチノートで述べた。

「一般投資家は大きな利益を期待して誘い込まれているが、現実はごく一部の投資家が利益を得て立ち去り、他の全員が火傷を負うことになる」

またSingularityDAOはその歳、「クジラ」と呼ばれる少数の大口保有者がぺぺコインの約25%を保有し、他の大口保有者が現在流通している供給量の46%を保有していることを明らかにした。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Wikimedia Commons
|原文:Pepecoin Says ‘Bad Actors’ on Team Stole $15M PEPE