BitMEX、予測市場を開始──FTX破産回収率、ビットコインETFの行方など

暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所BitMEXは、トレーダーが現実世界の出来事の結果に賭けることができる予測市場(Prediction Market)を開始した。

予測市場はかなり以前から存在していたが、ポリマーケット(Polymarket)のおかげで人気が急上昇している。

ポリマーケットは2022年1月に未登録のスワップ取引で140万ドル(約20億300万円、1ドル=145円換算)の罰金を科せられたが、第1回共和党予備選討論会の勝者といったシリアスなものから、オバマ前大統領のセクシュアリティ、2023年末までにロシアが核兵器を使用する可能性、エイリアンの存在といった不真面目なものまで、多くの契約をベッターに提供している。

BitMEXが最新のデリバティブ商品と呼ぶ予測市場は、後者よりもむしろ前者を狙っており、FTXの破産請求の回収率、10月17日以前にビットコイン現物ETFが承認される可能性、サム・バンクマン-フリードが刑務所に収監される可能性についての予測契約の提供を開始した。

BitMEXのCEOであるステファン・ルッツ(Stephan Lutz)氏はリリースで「我々は、トレーダーが変化し続ける世界の波に乗ることを望んでいる」と述べた。「この商品は暗号資産デリバティブ取引に活力を与え、トレーダーはポートフォリオを多様化し、現実世界のニュースの結果を予測することでリターンを得ることができる」。

ルッツ氏によれば、近々さらに契約が追加される予定だという。

「ボラティリティの低い弱気相場では、予測市場はあなたのトレーディング・ゲームをレベルアップさせる素晴らしいツールだ」と彼は付け加えた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:House Committee on Financial Services
|原文:BitMEX’s Prediction Market Is Now Live