コインベースがシンガポールで決済ライセンスを取得

暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)は、シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore:MAS)から決済機関ライセンスを取得した。

このライセンスにより、同取引所は「シンガポールにおける個人と機関投資家の両方へのデジタル決済トークン・サービスの提供」を拡大することが可能になるとコインベースは10月2日のブログで述べている。コインベースは昨年、シンガポールから決済機関ライセンスの基本的な承認を得ていた。

コインベースはシンガポールでのプレゼンスを高めてきた。同社は昨年、シンガポールにテック・ハブを設立し、Web3に携わるプロダクト・マネージャーやエンジニアを雇用・育成している。 また、同社のベンチャー・キャピタル部門は、過去3年間でシンガポールのWeb3スタートアップ15社以上に投資している。シンガポールはコインベースのアジア太平洋地域における機関投資家向けビジネスの拠点と言っていいだろう。

「コインベースでは、思慮深く実用的な規制は、最終的にこの金融・技術革命の可能性を実現する成長のための重要な要素であると考えている」と同社はブログで述べている。

同社は国際的な拡大を続けており、暗号資産業界に対する明確なルールを設けている国をターゲットにしている。コインベースは先週、スペインの中央銀行によって登録され、デリバティブ取引所の「Coinbase International Exchange」はバミューダの金融規制当局から規制認可を取得した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:コインベースのブライアン・アームストロングCEO(Coinbase)
|原文:Coinbase Obtains Payment License in Singapore