バーンブリッジのBONDが急騰──SECに従う姿勢示す

暗号資産デリバティブプロジェクト「バーンブリッジ(BarnBridge)」のガバナンストークンであるBONDの価格が2倍以上に上昇した。バーンブリッジは米証券取引委員会(SEC)の調査を受けたことで一時活動を停止していたが、SECからの詳細不明の要求に従う姿勢を示した。

BONDは14日午後に4.20ドルで取引されており、2日連続の上昇で5月以来の高値に達した。

この上昇は、バーンブリッジのガバナンス投票で、創設者のタイラー・ウォード(Tyler Ward)氏とトロイ・マレー(Troy Murray)氏に対し、罰金の支払いを含むSECからの「命令に従うために必要なあらゆる措置を講じる権限」が付与された直後に始まった。

このプロジェクトで最大の投票権を持つあるチームに関連するウォレットが、進め方に関する2日間の投票で唯一の投票を行った。

暗号資産に関する法律を専門とする弁護士、ネルソン・ロザリオ(Nelson Rosario)氏は、「コミュニティの拘束力のある提案が1対1の投票によって発効するのは、暗号資産の精神に沿ったものなのか?これが我々が望む分散化なのか?」と疑問を呈した。

証券規制当局は少なくとも7月からバーンブリッジを調査してきた。バーンブリッジは開発への資金提供を停止し、弁護士を雇い、直後にDiscordサーバーをロックダウンした。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Unsplash
|原文:BOND Token Soars After BarnBridge Votes to ‘Comply’ With SEC