ビットコインが2万8000ドル近くまで急騰──強気の投資家がETF承認に賭ける

ビットコイン上場投資信託(ETF)が今後数カ月以内に承認されるかもしれないとの期待から、ビットコイン(BTC)は10月16日のアジア時間に約4.5%急騰し、強気な期待に火をつけた。

ビットコインは2万8000ドル弱で取引され、過去1週間の損失をすべて取り戻した。この急騰は、アメリカ証券取引委員会(SEC)が先日のグレースケール判決に不服を申し立てないことを決定したことに対する金曜日の反応を引き継いだものと思われる。

この問題に詳しい人物によると、SECは、グレイスケールが人気のビットコイン信託をより投資家に優しい上場ファンドへ転換する申請を却下するという決定を裁判所が覆したことに対して上訴しないようで、おそらくアメリカ初のビットコインETFへの道が開けることになる。

これにより、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)がより魅力的なETFとなる可能性が高まったと一部のトレーダーは述べた。

「グレイスケールのETF申請をめぐるニュースは、ビットコイン市場に非常に大きな影響を与える可能性がある」とeToroのマーケットアナリスト、サイモン・ピータース(Simon Peters)氏は米CoinDeskへのメモの中で述べた。「スポットETF承認の話は、ここ数カ月間、ビットコイン市場で支配的になっている」。

「承認への障壁が下がるにつれ、投資家の間では、これらの商品が早晩市場に登場するのではないかという期待が高まり続けている」とピーターズ氏は付け加えた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Jumps to Near $28K as Bulls Bet on ETF Approval