暗号資産投資プラットフォームのFasset、ドバイで運用ライセンスを取得

暗号資産(仮想通貨)投資プラットフォームのFassetが、ドバイで暗号資産サービス・プロバイダー(VASP)のライセンスを取得し、機関投資家、適格投資家、個人投資家へのサービスを提供できるようになったことが、ドバイの登記簿で明らかになった。

正規ライセンスの取得には、仮免許、準備ライセンス、営業ライセンスの3段階がある。Fasset FZEは第3段階を完了し、今後はブローカー・ディーラー・サービスを提供し、ドバイの暗号資産規制庁(VARA)と緊密に連携してトークン化された債券や株式を提供する立場になる。

2020年、Fassetは湾岸地域の6カ国のユーザーに手数料ゼロの取引を提供すると発表し、持続可能なインフラの倫理的資金調達に特化したイーサリアム・ブロックチェーン上に構築された世界初のオペレーティング・システムと呼ぶものを立ち上げた。

それ以来、同社は幅広い顧客向けの実際のユースケースを優先し、コンプライアンスに準拠した送金コリドーを構築することに注力してきた。欧州連合(EU)ではライセンスと認可を取得し、8月にはマスターカード・インドネシアと提携してインドネシアでサービスを開始した。

「世界で最も先進的な規制の枠組みのひとつとして、VARAの認可は、インドネシア、マレーシア、バングラデシュ、パキスタン、トルコといった国々をつなぐ、当社のグローバル・ライセンス・ポートフォリオにおける重要なリンクだ」と、Fassetのモハマド・ラーフィ・ホセイン(Mohammad Raafi Hossain)CEOは語った。

ファセットの設立チームは以前、アラブ首長国連邦(UAE)の首相府で働いており、暗号資産規制のための最初の取り組みを開始していた。

COVID-19の大流行時、Fassetはロンドンに本社を置いていたが、その後インドネシアとドバイに2つの本社を置くようになった。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Digital Asset Investment Platform Fasset Wins Operational License in Dubai