ブラックロックとビットワイズ、ビットコイン現物ETF申請を修正

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)と暗号資産投資会社ビットワイズ(Bitwise)は4日にそれぞれ、S1フォームの修正版を米証券取引委員会(SEC)に提出し、それまでに行っていた協議でSECから指摘されていた可能性のある追加の情報を提供した。

SECが申請企業に詳細な情報の提供を求めた具体的なテーマは不明だが、アナリストらは、先週SECと申請企業との間で数回の会合が行われた後、以前の申請内容に変更が加えられるだろうと予測していた。ブルームバーグ・インテリジェンスのジェームス・セイファート(James Seyffart)氏はX(旧Twitter)で、この提出書類は両当事者が「事態を解決するために懸命に取り組んでいる」ことを示していると述べた。

セイファート氏によると、フィデリティ(Fidelity)、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、ウィズダムツリー(WisdomTree)などの他の申請企業11社による修正もすぐに行われる可能性が高いという。

ブラックロックが更新した提出書類には、セキュリティ、リスク、開示などのテーマから信託の構造に至るまで、いくつかの変更が含まれていた。CryptoSlateは、ブラックロックの最新の更新では、合計21の注目すべき修正が加えられたと指摘した。その他には、ETFに対する潜在的な規制上の影響や、イギリスやEUなどの他の管轄区域における規制状況をどう乗り越えるかなどが含まれる。

SECは、次の最終期限である1月5日から1月10日までの間に、1つまたは複数のビットコイン現物ETFを承認するかどうかの決定を下す見通し。ブルームバーグのアナリストは、承認が実際に行われる可能性は90%と予測している。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:BlackRock, Bitwise File Updated Applications for Spot Bitcoin ETF