明らかな「インサイダー」がイーサリアム版Dogwifhatで130万ドルを手に入れた

ミームコインDogwifhat(WIF)のイーサリアム(Ethereum)版が供給された後、多くの暗号資産(仮想通貨)ウォレットは週末に130万ドル(約1億9500万円、1ドル=150円換算)以上を手に入れた。

今回のイーサリアム版dogwifhatは、11月下旬にローンチされて3億5000万ドル(約525億円)以上の時価総額に達したソラナ(Solana)ベースのWIFとは関係がない。

オンチェーン分析ツールLookonchainによって「インサイダー」と表現された12以上のウォレットは、イーサリアムのWIF2400万枚を3000ドル(約45万円)分のETHで購入した。この購入は、デプロイヤーが取引を開始したのと同じブロックで行われた。つまり、トークンがいつ発行されて取引されるかをトレーダーが正確に知っていたことを意味するとLookonchainは述べている。

このトークンは誇大広告により、価格が数セントから30セントまで跳ね上がったが、その後、トークンの所有権をめぐる懸念により、2月3日以降、価格は80%以上下落している。

イーサリアム版WIFは2月3日に急騰したが、その後、下落している。(DEXScreener)

イーサリアムのWIFを発行したのはXユーザーの@issaで、彼は2019年にピンクの帽子をかぶった犬のオリジナルミームを最初に投稿したと主張している。

@issaはXで「皆さんがご存知の『dogwifhat』のミームはもともと私が作成したものだ。非常に多くの人が私に連絡をくれたが、$WIFチームが私をオリジナルの作成者として認めてくれなかったので、私がオリジナルの作成者であることを明確にしたかった」と述べた。「私は彼らと何の関係もなく、いかなる配分も所有せず、受け取ったこともないことを明確にしたかった」。

一方、@issaのイーサリアムWIFへの直接的な関与はトークンへの強い需要を生み出し、DEXScreenerのデータによると、過去24時間に4500人強のホルダーから約770万ドル(約11億5500万円)を集めた。

暗号資産業界では、どちらが本物のWIFミームトークンなのかという議論が続いている

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Dogwifhat
|原文:Apparent ‘Insiders’ Make Millions After Grabbing Ethereum Version of Dogwifhat