ソラナがXRPを抜き時価総額5位に──ミームコインブームが後押し

CoinMarketCapのデータによると、ソラナ(SOL)の時価総額は20カ月ぶりの高値である337億ドル(4兆8865億円、1ドル150円換算)に達し、エックス・アール・ピー(XRP)を抜いて第5位の暗号資産(仮想通貨)となった。

ソラナは暗号資産取引所FTXの破産財団の保有資産からの売り圧力をかわしており、最近の価格上昇の要因は、過剰に煽られたミームコインの熱狂と結びついた分散型金融(DeFi)エコシステムの急成長だ。

今週、ソラナ価格の上昇とDeFiプロトコルへの一貫した流入によってソラナ(Solana)ブロックチェーンの預かり資産(Total Value Locked:TVL)が増加し、昨年11月のFTX破綻以来初めて10億ドル(約1450億円)を突破した。

ソラナブロックチェーン上の分散型取引所(DEX)では取引量が増加。Orcaは12月15日に7億4600万ドル(約1081億7000万円)の取引高を達成したが、11月までに1億ドルを超えたのは一度だけだった。活動増加の多くは、現在時価総額が12億ドル(約1740億円)を超える犬がモチーフのBONKなどのミームコインによるものであると考えられる。

投機家は数百ドルを数十万ドルに変えることができる次のミームコインを見つけようとして競い合っている。自分の選んだミームコインを購入するには通常、まず交換手段としてソラナを購入する。その後、ミームコインを売却してソラナに戻すたび、実質的にソラナの買い圧力となる。

しかし、最近の注目の多くはソラナブロックチェーン自体にある。昨年の一連の一時停止を受けて、ソラナブロックチェーンはネットワークの安定性を向上させたようだ。また、破産申請前に10億ドル相当のソラナブロックチェーンベースの暗号資産を購入して破綻したFTXとも距離を置いている。

ソラナは現在81.04ドル(約1万1800円)で取引されており、過去24時間で9.14%上昇した。CoinMarketCapによると、取引高は39%増の26億ドル(約3770億円)となった。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Solana Leapfrogs XRP as Fifth-Largest Crypto, Spurred by Meme Coin Mania