イーサリアムのアップグレード「デンクン」、最後のテストネットで実施

イーサリアムブロックチェーンのアップグレード「デンクン(Dencun)」の最終リハーサルが7日、最後のテストネットとなるホレスキー(Holesky)で行われた。デンクンは約1年間で最大のアップグレードとなる。

今回のテストでは、「プロトダンクシャーディング」のシミュレーションが行われた。これは、データを保存するための新しい区画化されたスペースである「ブロブ」の導入を通じて、ロールアップのトランザクション(取引)コストを削減し、データ可用性を安価にすることを目的とした技術機能だ。

ホレスキーでのアップグレードが成功したことで、待望のデンクンアップグレードは最終段階に近づいた。今後数週間以内にメインネットに導入される。

今回のアップグレードは協定世界時(UTC)11時34分に始まり、その後すぐにファイナライズされた。

ホレスキーは、デンクンのシミュレーションが実施された3つのテストネットのうち最後かつ最も期待されていたものだった。ホレスキーがこの3つのテストネットの中で最も新しく、メインネットよりも大規模なバリデーターセットを備えているためだ。

したがって理論上、ホレスキー上でアップグレードがスムーズに実行されれば、メインネット上でも問題なくプロセスが完了するはずだ。

イーサリアム開発者らは8日に隔週のコンセンサスレイヤー会議に集まり、メインネットのデンクンアップグレードの日程を決める予定で、2月下旬か3月上旬に行われると予想されている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Ethereum’s Dencun Upgrade Reaches Final ‘Holesky’ Testnet, Starting Countdown to Data ‘Blobs’