テザー、AI部門を設立し採用活動を開始——オープンソースのAIモデル開発を目指す
  • テザーはAI部門を設立し、昨年の独ノーザン・データへの投資で始まったAI領域への進出の次の一手を打った。
  • 同社は現在、AI研究責任者とAIエンジニアを募集している。

世界最大のステーブルコインを発行するテザー(Tether)は、人工知能(AI)に特化した部門を設立し、人員募集を開始した。

この部門は、オープンソースのAIモデルの開発に焦点を当て、他社と協力しながら現実世界の課題を解決するプロダクトにAIモデルを統合することが目的だと同社は3月26日に述べた。

またテザーは、AI研究開発部門の責任者とAIエンジニアの募集をウェブサイトで開始した。同社は、時価総額1050億ドル(約15兆7500億円、1ドル150円換算)を誇るドル連動型ステーブルコイン「テザー(USDT)」の発行元として知られる。

AI部門は「AIの境界を再定義し、プライバシー保護を念頭に置いたオープンなAI技術を民主化する」とパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)CEOは26日の発表で述べた。

昨年テザーは、マイニングやAIクラウドサービス事業を展開する、フランクフルト証券取引所上場のノーザン・データ(Northern Data)へ投資しAI領域に進出した。今回の新部門設立はAI領域におけるテザーの次の一手となる。

|翻訳・編集:行武 温
|画像:Tether CEO Paolo Ardoino (Tether)
|原文:Tether to Establish AI Unit, Starts Recruitment Drive