暗号ファンド、先週は8億6200万ドルの資金流入: コインシェアーズ
  • 暗号資産投資商品は先週、8億6200万ドルの資金流入を記録した。
  • ビットコイン関連の流入は合計8億6500万ドルだった。
  • その前週は10億ドルの資金流出で、7週連続の純流入が終了していた。

コインシェアーズ(CoinShares)によると、暗号資産(仮想通貨)投資商品は、10億ドル(約1500億円、1ドル=150円換算)近い流出を記録した後の先週は8億6200万ドル(約1300億円)の資金流入を記録した。

このトレンドを牽引したのはアメリカのファンドで、8億9700万ドル(約1345億円)の資金流入があった一方、ヨーロッパとカナダでは合わせて4900万ドル(約73億5000万円)の資金流出があった。

9億3100万ドル(約1400億円)の資金流出があった前週からの回復は、3月29日に約7万ドルへと1週間前に比べて10%近く上昇したビットコイン(BTC)の価格の回復と一致した。

幅広い暗号資産市場のパフォーマンスを示すコインデスク20指数(CD20)は、同期間に約8.6%上昇した。しかし、BTCは今週下落でスタートし、現在過去24時間で6%近く下落し、6万5500ドル付近に位置している。一方、CD20は7.28%下落した。

コインシェアーズのデータによると、BTC関連の資金流入は週の合計で8億6500万ドル(約130億円)だった。

ブラックロック(BlackRock)のIBITとフィデリティ(Fidelity)のFBTCという2つのビットコインETFはともに6億ドル(約900億円)以上の資金流入を記録し、グレイスケール(Grayscale)のGBTCから流出した9億6000万ドル(約1440億円)を相殺した。

「この回復は心強いものの、ETFの活動は減速しており、現在1日の取引高は54億ドル(約8100億円)で、3週間前のピークに比べて36%減少している。まだ2023年の平均3億4700万ドル(約520億円)を大きく上回っているが、当初の市場の騒ぎが冷めつつあることを示唆している」とコインシェアーズは述べている。

3月15日までの週には30億ドル(約4500億円)近い純流入が記録されたが、前週の10億ドルの流出により、7週連続の純流入に終止符が打たれた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Funds Saw Inflows of $862M Last Week Following $1B of Outflows the Week Before: CoinShares