ビットコイン、7万ドル回復

ビットコイン(BTC)は10日、アメリカの3月のインフレデータが予想を上回ったことを受けて急落した後に反発、7万ドルを超えた。

ビットコインは、米消費者物価指数(CPI)がアナリストの予想を上回るペースで上昇し、投資家の利下げ期待が後退させたため、10日朝に4%近く下落し、6万7500ドル付近となった。

下落は複数の資産クラスに及んだが、ビットコインは徐々に反発、下落をすべて取り戻し、過去24時間で1%以上上昇、株式と金を上回った。当記事執筆時点では、7万ドルを割り、6万9800ドル付近(日本時間11日8時頃には、7万700ドル付近)となっている。

ほとんどの暗号資産はビットコインの上昇を下回った。広範な市場を追うCoinDesk 20 Index(CD20)は24時間で0.6%下落し、主要アルトコインのポルカドット(DOT)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ニア(NEAR)、アプトス(APT)の5~7%の下落の影響を受けた。

分散型取引所(DEX)ユニスワップのガバナンストークンであるユニ(UNI)は、米証券取引委員会(SEC)から規制措置が予想される通知を受けたことで10%以上急落した。

暗号資産ヘッジファンドのQCPキャピタルは、反発はビットコインに対する根本的な需要を示すものであり、投資家は下落を購入機会と見ていると述べた。

「下落局面でもビットコインの長期コールは強い需要を示しており、反発に驚きはない」「ビットコインの構造的な強気を示している」とQCPは述べた。

Reflexivity Researchの共同創業者、ウィル・クレメンテ(Will Clemente)氏は、上昇を続けるアメリカの債務水準は、個々のCPIデータよりも全体像にとってより重要であり、最も可能性の高いシナリオは、政策立案者が債務を膨らませるためにインフレを目標の2%よりも高く推移させることと指摘した。

「ビットコインはこの動きに対する保険」とクレメンテ氏は付け加えた。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Rebounds to $70K, Shrugging Off Hot U.S. Inflation Print