- IntoTheBlockによると、ビットコインの流通量の少なくとも0.1％を所有する大口保有者やウォレットは、まだ蓄積を再開していない。
- トレーダーは6月15日のETFの流れを注意深く見守る必要がある。
ビットコイン（BTC）は週末に6万1000ドル付近の安値を付けてから約3％回復した。しかし、クジラはまだ積極的に買っていない。
ブロックチェーン分析会社IntoTheBlockの「大口保有者のネットフロー」指標によると、BTCの流通量の少なくとも0.1％を所有するアドレスは今日、3000BTC（1億9800万ドル）強を追加した。これは、3月20日に6万1000ドルを割り込んだ翌日に見られた約8万BTC（53億ドル）の純流入を大幅に下回っている。
IntoTheBlockによると、大規模なウォレットやクジラは市場のタイミングを計るのが得意で、コインの蓄積や配布に最適な瞬間を選ぶことが多い。従って、ネットフロー指標を追跡することで、大口トレーダーが何を考えているのか、現在進行中のトレンドの持続性を洞察することができる。
クジラがBTCの回復に参加していないことは、クジラがより低い価格までの下落を予想している可能性が高いことを意味する。ドルインデックスの上昇とイランとイスラエルの緊張が、株式や暗号資産（仮想通貨）のようなリスク資産からゴールドへの資金流出を引き起こしたため、ビットコインは先週5％以上下落した。
IntoTheBlockによると、ネットフロー指標はアメリカのビットコインスポット上場投資信託（ETF）に結びついたウォレットに敏感であり、トレーダーは4月15日のETFのフローを注意深く観察する必要がある。
｜翻訳：CoinDesk JAPAN
｜編集：井上俊彦
｜画像：IntoTheBlock, TradingView
｜原文：Bitcoin Price Recovery Lacks Whale Participation, Onchain Data Show
