柴犬、プライバシー重視のブロックチェーン構築目指すトークンセールで1200万ドルを調達
  • このラウンドに参加した投資家は、新しく立ち上げられるブロックチェーンで今後発行されるユーティリティトークン兼ガバナンストークン「TREAT」を1200万ドル相当購入した。
  • Animoca Brands、DWF Ventures、Polygon Venturesなどが参加した。

22日に発表されたプレスリリースによると、犬をモチーフにしたトークンの中では時価総額第2位につける柴犬コイン(SHIB)に代表されるイーサリアムベースのエコシステム、柴犬(Shiba Inu)は、プライバシーを重視したブロックチェーンを構築するためのトークンセールラウンドで1200万ドル(約18億6000万円、1ドル155円換算)を調達した。

このラウンドには、Comma 3 Ventures、Big Brain Holdings、Cypher Capital、Shima Capital、Hercules Ventures、Animoca Brands、Morningstar Ventures、Woodstock Fund、DWF Ventures、Polygon Ventures、Stake Capital、Illuminati Digital Capital、Primal Capital、Mechanism CapitalとSpirit Daoが参加。全員、新しく立ち上げられるネットワークで今後発行されるユーティリティトークン兼ガバナンストークン「TREAT」を購入した。

プレスリリースによると、この取引はパナマで設立されたエコシステム開発会社、Shiba Inu Mint S.A.によってまとめられたという。

柴犬エコシステムのイーサリアムベースのレイヤー2ブロックチェーンであるシバリウム(Shibarium)上に構築されるプライバシーを重視した新しいネットワークをめぐり、柴犬の開発者らは暗号化会社Zamaと提携しているとCoinDeskが2月に報じていた。このネットワークは、開発者が復号化する必要なく信頼できないドメイン上でデータを使用できるようにするプライバシーツールである完全準同型暗号(FHE)を採用する見通し。

柴犬コインは過去24時間で、取引高上位の暗号資産のパフォーマンスを示すCoinDesk 20 Index(CD20)と同程度の2.2%上昇している。時価総額は約160億ドル(約2480億円)で、全暗号資産の中で12位にあたる。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Christal Yuen/Unsplash
|原文:Shiba Inu Fetches $12M Investment in a Token Sale to Build Privacy-Focused Blockchain