フロキ開発チーム、トレーディングボットで需要拡大を狙う
  • フロキ開発チームは、暗号資産フロキ保有者向けにテレグラムベースのトレーディングボットをBNBチェーン上でローンチした。
  • ボットの1%の取引手数料のうち、半分はフロキ購入に充てられ、フロキの需要を高めることが期待されている。

フロキ(Floki)開発チームは5月26日、暗号資産(仮想通貨)フロキ(FLOKI)保有者がBNBチェーン上のあらゆるトークンを取引できるボット(BOT)を導入したと、CoinDeskにテレグラムでのインタビューで述べた。

ボットは、まずは少数ユーザーを対象にバグフィックスのためのベータテストが行われる。一般公開は「6月中旬」になる見込みという。

開発者は、ボットはイーサリアムブロックチェーンやベース(BASE)ブロックチェーンにも拡大予定と述べた。ボットを利用するにはFLOKIを保有する必要があり、FLOKI需要を押し上げると開発者は期待している。

ボットでの取引には1%の手数料がかかり、手数料のうちの50%はFLOKI購入に使われるため、買い圧力に貢献する。

フロキではこれまでに、エコシステムを構成するユーティリティツールやメタバースなどがローンチされている。FLOKIは柴犬をテーマとしたミームコインで、2021年にローンチされ、その後、プロトコルやプロダクトを利用するためのユーティリティトークンに方針転換した。

テレグラムを基盤としたトレーディングボットは、2023年初めのユニボット(Uinbot)のローンチをきっかけに人気を集めている。ボットを使えば、テレグラムでチャットをするくらい簡単に暗号資産を取引できる。

つまり、ボット人気は、ユニスワップ(Uniswap)のような分散型取引所(DEX)に比べて、簡単なことにあるだろう。ユニスワップではユーザーはウォレットにログインし、トークン情報が正しいかをクロスチェックし、取引を確実に行うために高額な手数料を支払う必要があった。

ソラナ(Solana)ブロックチェーンを基盤としたボンク(BONK)などのミームコインも、すでに独自のトレーディングボットをローンチし、コミュティで人気を集めている。例えば、ボンクボット(BonkBot)は一時、ソラナブロックチェーン上の取引の70%を占め、毎月100万ドル以上の買い圧力をもたらしたとフロキ開発者は語った。

フロキは当記事執筆時点、24時間で17%上昇(CoinGeckoデータ)。CoinDesk 20は0.27%上昇となった。

|翻訳:Shun Ide
|編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Christal Yuen/Unsplash
|原文:Floki Developers Look to Improve Token Fundamentals With New Trading Bot