ドージコインとフロキ、Xの決済に関する思惑で一時12%急騰

犬をテーマにしたミームコインであるドージコイン(DOGE)とフロキ(FLOKI)は、ソーシャルアプリXのアカウント「xpayments」が決済での採用の期待を持たせたため、一時12%上昇した。

CoinGeckoのデータによると、ボラティリティがほとんどない中で、主な暗号資産(仮想通貨)の取引高は比較的低水準にとどまったにもかかわらず、両トークンの取引高は週末に200%急増した。 その他にも、トークンをトレースする先物取引で建玉が累計2億ドル(約300億円、1ドル=150円換算)から4億3000万ドル(約645億円)に増加し、ベットの増加を示している。

DOGEの建玉が土曜日に急増した。(Coinglass)

DOGEは、Xやテスラなどイーロン・マスク(Elon Musk)が所有する企業の決済に関連して急騰する傾向がある。マスクの飼い犬にちなんで名付けられたFLOKIは、中型株トレーダーの間で「ベータに対するベット」の対象されている。

Spool DAOの最高事業開発責任者(CBDO)であるサイモン・シャーバー(Simon Schaber)氏は、昨年7月に米CoinDeskにテレグラムのメッセージで「X上での広告料やその他の使用料をDOGEで支払うことができるようになるのではないかという憶測が流れている」と説明した。

そしてシャーバー氏は「テスラ(Tesla)が自社製品の代金をDOGEで支払えることを明らかにしたとき、我々は同じことを目の当たりにした。 したがって、テスラと同様に、マスク氏の事業や株主が暗号資産を受け入れ始めているのではないかという憶測もある」と付け加えた。

xpaymentsのアカウントは、1月19日に開設されて以来、すでに10万人以上のフォロワーを獲得している

1月初め、Xはブログ投稿で、今年中にアプリケーション上でピアツーピア決済機能を開始すると述べており、マスク氏は以前、暗号資産を採用する可能性があると述べていた。

DOGEがビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)とともに支払いオプションとして採用されるかどうかについて公式な発表はまだないが、憶測はまったく根拠のないものではない。2023年4月、マスクはXの投稿でDOGEでの支払い受け入れを予告し、プレミアム機能を備えた同サイトのサブスクリプションサービスの支払いオプションの1つとしてDOGEを提案した。

マスクの電気自動車会社のテスラは、すでにテスラストアでの商品購入にDOGEによる決済を受け入れている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dogecoin, Floki Bullish Bets Rise on X Payments Speculation