
- 1月はハッシュレートの伸びが落ち着いた月だったとJPモルガンの報告書は伝えている。
- 同行は、マイニングの難易度が前月比で2%低下したと指摘した。
- JPモルガンが追跡している14の上場マイニング企業の合計時価総額は、1月に5%上昇した。
JPモルガン(JPMorgan)は2月3日に発表した調査報告書の中で、ビットコインネットワークのハッシュレート(業界内の競争とマイニングの難易度を代用する指標)は1月にわずかに上昇したと述べた。
同行は、月間平均のネットワークハッシュレートは1%上昇して毎秒785エクサハッシュ(EH/s)となったと指摘した。一方で、マイニングの難易度は前月比で2%低下した。
月末の週次移動平均ハッシュレートは781EH/sで、12月末から2%減少したと報告書は述べている。
「これは比較的珍しく、ビットコイン(BTC)マイニングの経済学にとってささやかな追い風だ」とレジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏は分析し、さらにネットワークの難易度は、2024年4月の半減イベント以前よりも25%高い水準を維持していると付け加えた。
2月4日のCoinDeskの記事によると、ビットコインの7日間の移動平均ハッシュレートは、833EH/sという過去最高値を記録した。
マイニングの収益性も1月に上昇した。同行は、マイニング事業者が1EH/sあたり平均5万7200ドルのブロック報酬を得たと推定しており、これは12月より1%弱の増加だ。
同行が追跡している上場ビットコインマイナーの総時価総額は前月比で5%上昇した。
サイファー・マイニング(Cipher Mining)とライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)は、高性能コンピューティング(HPC)関連のニュースを発表した後、それぞれ23%と16%上昇し、好調なパフォーマンスを示した。テラウルフ(TeraWulf)は1月に16%下落し、低調なパフォーマンスとなった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Network Hashrate Growth Was Muted in January: JPMorgan