暗号資産は需要の低迷に直面している:JPモルガン
  • JPモルガンの報告書によると、暗号資産市場には目先のポジティブな材料が欠けている。
  • JPモルガンは、CME先物のポジショニングは機関投資家の需要が減退していることを示唆していると述べた。
  • アメリカの新政権による暗号資産に関する前向きな取り組みは、今年下半期まで実現する可能性は低いという。

JPモルガン(JPMorgan)は2月19日のレポートで、暗号資産(仮想通貨)市場には、目先のポジティブな材料が欠けていると述べた。

ここ数カ月の暗号資産市場の調整により、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の先物価格が逆ザヤに近づいているが、これは需要が低下している兆候だと報告書は述べている。逆ザヤは、資産のスポット価格が先物市場での取引価格よりも高い場合に発生する。

「これはネガティブな展開であり、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の規制された先物契約を利用してこの2つの暗号資産へのエクスポージャーを得ようとする機関投資家の需要が弱まっていることを示している」とニコラオス・パニギルツォグロウ(Nikolaos Panigirtzoglou)氏率いるアナリストチームは書いている。

ビットコインとイーサリアムの先物に対する需要が健全であれば、先物価格はスポット価格よりも高くなり、コンタンゴの状態にあるはずだと銀行は指摘している。

需要が減退し、価格予想が軟化すると、先物カーブは逆ザヤに向かって動く、と同行は付け加えた。

この需要の弱さには、いくつかの理由が考えられる。

トランプ新政権による暗号資産への前向きな取り組みは、今年下半期に本格化する可能性が高いと同行は述べ、短期的な推進要因の欠如により機関投資家が利益を確定している可能性が高いことを意味するとした。

また、JPモルガンは、CTAなどのCTAなどのシステマティックファンドやモメンタムファンドからの需要低下もビットコインとイーサリアムの先物に影響を与えていると付け加えた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Market Faces Weak Demand, Needs Trump Initiatives to Kick In, JPMorgan Says

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