実績あるビットコインモメンタム指標、上昇を示唆──アナリストの予測価格15~20万ドルを支持
  • 重要なモメンタム指標であるMACDヒストグラムが強気に転じ、ビットコインが15万ドルから20万ドルまで上昇するという予測を支えている。
  • ビットコインのMACDがゼロを上回ったことは、強気の勢いが再び強まったことを示唆しており、2024年半ばと2023年初頭のパターンが再現されている。

ビットコイン(BTC)の大きな値動きを予測した実績のあるモメンタム指標が強気に転じ、アナリストの15万ドルから20万ドルへの上昇という最近の予測を支えている。

このテクニカル分析指標は、移動平均収束拡散(MACD)ヒストグラムと呼ばれ、MACDラインとそのシグナルラインの差を表す。

MACDラインは、資産価格の12期間(日または週)のEMA(指数平滑移動平均)から26期間のEMAを引いて計算される。シグナルラインは、MACDライン自体の9期間のEMAである。

MACDヒストグラムがプラスに転じることは、弱気から強気へのモメンタムの移行と解釈され、トレーダーによって幅広く買いシグナルとみなされている。

ビットコインの週足チャートとMACDヒストグラム(TradingView/CoinDesk)

ビットコインの週足チャートのMACDはゼロを上回り、再び強気の勢いを示している。

最新の強気シグナルは、ビットコインが50週単純移動平均線(SMA)から跳ね上がったことに続くもので、2024年半ばと2023年初頭に観察されたパターンを再現している。この2回とも、ビットコインはその後、力強い上昇を見せた。

10月後半にMACDがプラスに反転し、大きな上昇を予告したことに注目してほしい。ビットコインは11月上旬に7万ドルを突破し、最終的に12月に史上最高値を更新した。

過去5年間で、MACDは5回プラスに転じたが、強気シグナルという解釈が間違っていたのは2022年3月の1回だけである。この時は強気派が、相場の間違った方に捉われてしまった(上チャートの丸で囲まれた部分)。

今回のシグナルは、強気なマクロ環境とアナリストのさらなるラリーを予測する声と一致している。英銀大手スタンダードチャータード(Standard Chartered)は今週、機関投資家の採用と投資の流入がビットコインを20万ドルまで引き上げる可能性があると述べた。

ビットフィネックス(Bitfinex)のアナリストは、ビットコインはグローバルなマクロ準備資産に進化しており、2025~26年に15~18万ドルまで上昇する可能性があると述べた。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Proven Bitcoin Momentum Indicator Flashes Green, Supporting Analyst $140K-$200K Price Predictions