XRPおよびDOGE先物取引の急増、投機的なバブルを示唆
  • DOGEおよびXRP先物への投機的な関心が急激に高まっており、過去1週間でDOGE先物の建玉は63.9%、XRPは41.6%増加。
  • DOGEの最近の価格下落にもかかわらず、先物建玉の急増は、投機的なポジションが持続していることを示唆している。
  • 値動きに連動しない建玉の増加は、市場センチメントが変化した場合に急激な清算リスクが高まることを示唆している可能性がある。

エックス・アール・ピー(XRP)とドージコイン(DOGE)のスポット価格が勢いを失う兆候を示すなか、先物への投機的な賭けが急増しており、ボラティリティと下落リスクへの関心が高まっていることを示唆している。

オンチェーン分析会社グラスノード(Glassnode)のデータによると、過去1週間で、DOGE先物の建玉は9億8900万ドル(約1454億円、1ドル147円換算)から16億2000万ドル(約2381億円)に急増し、63.9%の増加となった。DOGEは過去1週間で40%近く上昇し、14日には23セントをわずかに上回る水準で取引された。

「このデカップリングは、価格の勢いが衰えているにもかかわらず投機的なポジションが持続していることを示唆しており、注視すべき状況だ」とグラスノードは13日遅くにXへの投稿で指摘した。

XRPでも同様の傾向が見られ、建玉は同期間に10億ドル(約1470億円)以上、つまり41.6%増加した。DOGEとは異なり、XRPのスポット価格の上昇は比較的控えめで、過去1週間で2.14ドルから2.6ドルに上昇した。

どちらのケースも、特に高ベータ資産において、デリバティブに支えられた投機が広範に拡大していることを示している。値動きと並行して(あるいは連動せずに)建玉が増加する場合、それはトレーダーが上昇局面に向けて積極的にポジションを取っていることを反映していることが多い。

だが、センチメントが反転した場合、これは急激な清算を発生させる可能性があり、今週初めに発生した清算イベントのように、数時間で数億ドルが消失することにつながる。

建玉は未決済の先物契約の総額を追跡するもので、投機的な活動の指標として広く使用されている。値動きが横ばい、あるいは衰えているなかで建玉が増加する場合、レバレッジが確信を上回っていることを示唆している可能性があり、これは過去にフラッシュクラッシュの前兆となったパターンだ。

今年初め、DOGEが2025年に1ドルに達すると一部のトレーダーが予想したことから、DOGE先物は過去最高値を記録。このナラティブは沈静化したが、現在の先物取引の急増は、ミームコインとXRPへのエクスポージャーが依然としてハイリスク・ハイリターンの領域であることを示している。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:justus_joseph/Pixabay
|原文:Surge in XRP, Dogecoin Futures Bets Signals Speculative Froth