ビットコイン、頭打ち?ブラックロックのBTC現物ETFトレーダーがアップサイドへの意欲を失う
  • ビットコインは、先週11万ドルを超える史上最高値を記録した後、横ばいの取引が続いている。
  • 市場心理は変化しており、ブラックロック(BlackRock)のビットコインETFオプションのプット・コール・スキューはマイナスからゼロに戻り、強気なポジションが減少していることを示している。
  • デリビット(Deribit)のトレーダーたちも同様の慎重さを示しており、短期のコールオプションは現在、プットオプションと同水準で取引されている。

ビットコイン(BTC)は先週、11万ドルを超える史上最高値を記録して以来、おおむね横ばいの動きが続いている。

上昇モメンタムの喪失に加え、ブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)に連動するオプションを取引する市場参加者の間で、強気なセンチメントが弱まっている兆候が見られる。

その兆候は、市場がプットオプションのボラティリティリスクをどのように織り込んでいるかを反映させる、1年間のプット・コール・スキューに明らかに示されている。プットオプションはコールオプションに比べて下値保護を提供するため、強気のポジションを表すものだ。

マイナスのプット・コール・スキューは強気のバイアスを示し、プラスの値は下値リスクへの懸念を示唆する。

データソースのMarket Chameleonによると、IBITの1年スキューは、2週間前に記録した4カ月ぶりの低水準であるマイナス3.8からほぼゼロまで回復した。つまり、IBITのオプショントレーダーは、オプションを通じてアップサイドを追うことをやめたと言える。

彼らはプルバックを予想しているのかもしれない。デリビットに上場されているオプションでも同様の傾向がみられ、短期のコール・スキューが弱まり、今後2週間以内に満期を迎えるコールオプションはプットオプションと同水準で取引されていることを、データソースのAmberdataが示している。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Has Bitcoin Peaked? BlackRock BTC Spot ETF Traders Lose Appetite for Upside

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