サム・アルトマン氏のワールド・チェーン、ネイティブUSDCとサークル社のクロスチェーンサービスを追加

- ワールド・ネットワーク(World Network)上の約200万人が保有するUSDCが、サークル(Circle)が直接発行するネイティブUSDCにアップグレードされた。
- 企業はサークル・ミント(Circle Mint)を利用して、ワールド・チェーン(World Chain)上で法定通貨をUSDCに直接変換し、逆の変換も行うことができる。これにより、第三者のブリッジを必要としないグローバルなオン/オフランプとクロスチェーンスワップが実現する。
サム・アルトマン(Sam Altman)氏が共同創設したワールド・ネットワークのブロックチェーン「ワールド・チェーン」は、最近上場した暗号資産(仮想通貨)企業のサークル社が発行するステーブルコイン「USDコイン(USDC)」のネイティブ発行を可能にしたと、両社が6月11日、発表した。
ワールド・ネットワークはまた、サークル社のクロスチェーン・トランスファー・プロトコル(CCTP V2)に参加し、ユーザーがUSDCを複数のブロックチェーン間で移動できるようになった。
約200万人のワールド・ネットワークユーザーが既にブリッジされたUSDCを保有しており、これらはサークル社が直接発行するネイティブUSDCにアップグレードされたと、プレスリリースで発表された。
企業はサークル・ミントを利用して、レイヤー2ブロックチェーンであるワールド・チェーン上で法定通貨とUSDCを直接変換でき、第三者のブリッジを必要としないグローバルなオン/オフランプやクロスチェーンスワップが可能になると、リリースでは説明されている。
ステーブルコインは暗号資産(仮想通貨)業界で最も注目されるサブセクターのひとつであり、主流の用途が日々拡大しているほか、サークル社の最近の新規株式公開(IPO)成功も追い風となっている。
オープンAI(OpenAI)の創業者であるアルトマン氏が開発したワールドコインのデータ収集デバイス「オーブ(Orb)」から発展したエコシステムであるワールド・ネットワークは、ビザ(Visa)の協力により銀行のようなサービスを提供するウォレットを含む多様なアプリケーションを展開している。
ワールド・ネットワークに追加されたクロスチェーン機能により、開発者、企業、消費者は資金を迅速かつ容易に移動させ、分散型金融(DeFi)のコンポーザビリティを最大限に活用できるようになったと、リリースでは説明されている。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:サム・アルトマン氏(CoinDesk archives)
|原文:Sam Altman’s World Chain Adds Native USDC Stablecoin and Circle’s Cross-Chain Service