カルダノのチャールズ・ホスキンソン氏、1億ドル相当のADAをビットコインとステーブルコインにスワップすることを提案

- チャールズ・ホスキンソン氏は、カルダノのDeFiおよびステーブルコインエコシステムを強化するため、1億ドル相当のカルダノ(ADA)をビットコインやステーブルコイン(USDM、USDA)に変換することを提案した。
- 同氏は、カルダノの流動性に問題はないと述べ、市場への影響に関する懸念を否定した。
- この提案は、預かり資産は主要な普及指標ではないとするカルダノ財団のフレデリック・グレガード氏CEOの見解とは対照的だ。
カルダノ(Cardano)の共同創設者であるチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏は、1億ドル(約140億円、1ドル140円換算)相当のカルダノ(ADA)をビットコイン(BTC)やステーブルコインに変換するとのアイデアを提案した。
ホスキンソン氏はYouTubeのライブ配信で、「我々は、カルダノの財務資産内の1億ドルをカルダノに導入済みのステーブルコインであるUSDMとUSDAの混合に変換し、ビットコインDeFiを活性化させるためにその一部をビットコインに変換することができる」と述べた。
ホスキンソン氏は、1億ドルの売却がADA価格に影響を与えると批評する人に対して「経験不足」と評し、売却は「全く問題を引き起こさない」と反論した。
売却の目標は、ステーブルコインの発行量と預かり資産(TVL)の比率を、現在の約10%から30~40%に引き上げることだ。
DefiLlamaのデータによれば、カルダノブロックチェーンのTVLは3億5600万ドル(約498億円)で、オンチェーンで発行されているステーブルコインはわずか3100万ドル(約43億円)相当だ。
一方、ソラナ(Solana)はTVLが98億ドル(約1兆3720億円)で、オンチェーンで発行されているステーブルコインが110億ドル相当となっている。
ホスキンソン氏はX(旧Twitter)への投稿で、ステーブルコインの状況は「カルダノを殺している」とし、この提案は「インフレを伴わない収益」を生み出し、カルダノDeFi経済の構築に役立つだろうと述べた。
ホスキンソン氏の発言は、カルダノ財団のフレデリック・グレガード(Frederik Gregaard)CEOの発言とは対照的だ。グレガードCEOは3月にCoinDeskに対し、TVLは普及の指標として用いていないと語っていた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:チャールズ・ホスキンソン氏(Consensus)
|原文:Cardano’s Charles Hoskinson Suggests Swapping $100M of ADA for Bitcoin, Stablecoins