XRP、20%急騰し過去最高値を更新──長期的には10ドルが目標として浮上
  • XRPは過去24時間で20%以上急騰し、6年以上ぶりの高値となる3.61ドルに達した。
  • 機関投資家とブレイクアウトトレーダーが上昇を牽引し、重要な局面で出来高が大幅に増加した。
  • アナリストはXRPの長期的な上昇の可能性を予測しているが、テクニカル指標は短期的には調整局面に入る可能性を示唆している。

エックス・アール・ピー(XRP)は過去24時間で20%以上急騰し、一時3.61ドルに達した。これは6年以上ぶりの高値だ。3回の取引高の急増が特徴的なセッション中に機関投資家やブレイクアウトトレーダーが参入したことが要因だ。

この動きは、3ドル近辺での数週間にわたる蓄積に続き、価格変動率が20%に迫る中、上昇トレンドへの強い確信を示した。

CoinDesk Analyticsによると、協定世界時の5時、8時、21時のブレイクアウトウィンドウでは、それぞれ2億XRP以上の取引が行われ、XRPは3.52ドルから3.53ドルにあった主要な抵抗線を突破した。

3.29ドルから3.30ドルのゾーンはセッションを通して高出来高のベースとなり、強気派は売り圧力を繰り返し吸収し、ポジションを守り続けた。

「短期的な目標価格は、下値で2.00~2.17ドル、上値で2.65~3.00ドルの範囲だ」とビットゲット・リサーチ(Bitget Research)のチーフアナリストであるライアン・リー(Ryan Lee)氏は述べている。

「長期的な予測では、リップル(Ripple)が決済サービスの普及を活かせば、2030年までに4.20~10ドル以上に達すると予想されるが、次のブレイクアウトまたはブレイクダウンを見極める上で、2.50ドルは依然として重要な水準だ」とリー氏は付け加えた。

リー氏は、XRPの中期的な軌道は、ETF(上場投資信託)の承認と規制の明確化次第で5.89ドルまで伸びる可能性があると指摘した。しかし、テクニカル指標は依然としてまちまちで、相対力指数(RSI)は中立、MACD(マックディー:移動平均収束拡散)は弱気で、短期的な調整局面の可能性を示唆している。

XRPデリバティブの建玉は2021年以来初めて100億ドル(約1兆5000億円、1ドル=150円換算)を超え、主要暗号資産(仮想通貨)取引所の資金調達率(ファンディングレート)はプラスに転じ、積極的なロングポジションを示唆している。

XRPは過去30日間で70%近く上昇し、主要な暗号資産の中で最も強力なトークンとして浮上した。そして、この上昇はまだ始まったばかりかもしれない。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:XRP Rockets 20% to Set Record Highs, With $10 Price Target in Play

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