シャープリンク、ETH追加購入で保有総額は1900億円超え
  • イーサリアム共同創設者のジョセフ・ルービン(Joseph Lubin)氏が率いるシャープリンク・ゲーミング(Sharplink Gaming)は先週、7万9949ETHを取得し、イーサリアムの保有数を36万を超える水準に増加させた。
  • シャープリンクは、暗号資産(仮想通貨)財務戦略への転換を機に、急速に最大のイーサリアム保有企業の一つとなった。
  • ルービン氏は、ジーニアス法が成立したことで、イーサリアムが「その真のポテンシャルを発揮できる」と述べた。

イーサリアム共同創設者ジョセフ・ルービン氏が率いる、イーサリアム(ETH)財務戦略企業のシャープリンク・ゲーミングは、買い増しを継続し、総保有額が13億ドル(約1900億円、1ドル=147円換算)を超えた。

シャープリンクは7月22日のプレスリリースで、先週1週間で平均価格3238ドルで7万9949ETHを購入したと発表し、これは同社史上最大の週間購入数となった。

最新の購入により、同社は7月20日時点で36万807ETHを保有しており、現在の価格では約13億3000万ドル相当となる。

シャープリンクは、追加のイーサリアム購入のため、アット・ザ・マーケット(ATM)オファリングでの株式売却を通じて調達した資金が9660万ドル残っていることを明らかにした。

シャープリンクの株式は、過去24時間でイーサリアムが2.4%下落したにもかかわらず、プレマーケット取引で6%上昇した。

シャープリンクは5月下旬、マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のストラテジー(Strategy)社のビットコイン財務戦略を参考に、イーサリアムを軸とした暗号資産財務戦略への転換を発表した。イーサリアム開発企業コンセンシス(Consensys)のCEOでもあるジョセフ・ルービン氏が、会長に就任した。

シャープリンクはその後急速に、時価総額で2番目に大きな暗号資産であるイーサリアムの最大の保有企業の一つになる一方、バリデーターを実行し、トークンをステーキングして報酬も獲得している。

シャープリンクは先週、イーサリアム取得の資金をさらに確保するため、ATMオファリングを60億ドルに拡大すると発表した。

ルービン氏は、トランプ米大統領がジーニアス(GENIUS)法に署名したことを称賛し、米国におけるブロックチェーンとデジタル資産の規制の明確化をもたらす画期的な瞬間だと述べた。

「ジーニアス法が法律として成立したことで、暗号資産イノベーションを取り巻く規制の不確実性がようやく改善されつつある」とルービン氏は声明で述べ、次のように続けた。

「我々は、この法がシャープリンクのような企業にとって、単に運営と成長を続けるだけでなく、セキュリティ、スケーラビリティ、スマートコントラクトの利便性を含むイーサリアムの潜在能力を最大限に活用し、グローバルなデジタル経済全体に根本的で変革的な変化をもたらすことをよりサポートするような環境をもたらすものと信じている」。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ジョセフ・ルービン氏(Shutterstock/CoinDesk/Suzanne Cordiero)
|原文:SharpLink’s Ether Bet Surpasses $1.3B After Latest Purchase