- FTXは、米破産裁判所から再分配計画の承認を得た後、約62億ドル(約9052億円、1ドル146円換算)を弁済した。
- 2023年、サム・バンクマン-フリード氏は7つの詐欺および共謀罪で有罪判決を受け、110億ドル(約1兆6060億円)の詐欺を企てたとして懲役25年の刑を言い渡された。
かつて著名な暗号資産(仮想通貨)取引所だったFTXは、22日の声明で、9月30日に次回の現金再分配を開始すると発表した。
創業者のサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏が率いていたこの企業は、今年初めに債権者への弁済を開始。FTXは、米破産裁判所から再分配計画の承認を得た後、62億ドル(約9052億円)近くを弁済した。
かつての暗号資産業界の巨人は、2022年にCoinDeskが実態を明らかにしたことでバンクマン-フリード氏の帝国が崩壊するまで、デジタル資産エコシステムの主力企業だった。
2023年、バンクマン-フリード氏は7つの詐欺および共謀罪で有罪判決を受け、110億ドル(約1兆6060億円)の詐欺を企てたとして懲役25年の刑を言い渡された。だが、報道によると、同氏の刑期は「善行」により4年短縮される可能性がある。
FTXは、係争中の請求準備金を65億ドル(約9490億円)から43億ドル(約6278億円)に減額することが裁判所により承認されたと述べた。
FTXは、ビットゴー(BitGo)、クラーケン(Kraken)、ペイオニア(Payoneer)を通じて現金を分配する予定だ。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:元FTXのCEO、サム・バンクマン-フリード氏(FTX)
|原文:FTX to Start Next Round of Creditor Repayments on Sept. 30


