コインベース株、期待外れの第2四半期決算を受け7%急落
  • コインベース(Coinbase)は第2四半期の収益が15億ドルとなり、FactSetの予測である15億9000万ドルを下回った。
  • 取引収益が前期比で39%減少したため、調整後EBITDAは5億1200万ドルに減少した。
  • 暗号資産(仮想通貨)価格の上昇にもかかわらず、四半期決算で取引活動の減退が示されたため、好調だったコインベースの株価は時間外取引で7%下落した。

暗号資産取引所コインベースは7月31日、予想を下回る第2四半期決算を発表し、時間外取引で株価が7%下落した。

コインベースは、第2四半期の総収益が15億ドル(約2300億円、1ドル=151円換算)に達した。これは、昨年同期の14億5000万ドルからは増加したものの、FactSetの予測である15億9000万ドルをわずかに下回った。

調整後EBITDA(利払い前、税引き前、減価償却前利益)は5億1200万ドルとなり、前年同期の5億9600万ドルから減少した。

これらの結果は、コインベースが暗号資産市場のサイクルに引き続き敏感であることを示している。

第2四半期にはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が年間最高値を更新したにもかかわらず、コインベースのプレスリリースによると、取引高は四半期ベースで減少した。その結果、取引収益は7億6400万ドルとなり、第1四半期から39%減少した。

コインベースの決算報告に先立ち、30日に四半期決算を発表したライバルのロビンフッド(Robinhood)は、好調な業績を収めていた。

ロビンフッドは第2四半期、予想を上回る283億ドルの暗号資産取引高を記録し、同社の株価は年初来160%上昇している。

 一方、コインベースは、個人トレーディングのハブと機関投資家向け暗号資産インフラプロバイダーという二つの顔に引き続き注力している。

コインベースは、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)のカストディサービスを開始し、ステーキングサービスを拡大し、レイヤー2ネットワーク「Base(ベース)」の開発をさらに進めた。しかし、これらの事業は依然として、取引事業に次ぐものとなっている。

コインベースは決算発表で、「第2四半期には、コインベースは革新的なデリバティブ商品によって取引アクセスを拡大し、より多くの現物資産を上場し、世界中の市場でサービスを拡大することで、金融システムをオンチェーンにもたらす上で大きな躍進を遂げた」と述べている。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ShutterStockies / Shutterstock.com
|原文:Coinbase Stock Tumbles 7% After Disappointing Q2 Results