- IRENの2025年度の純利益は8690万ドルに増加し、売上高は5億100万ドルに達した。
- 12月までに1万900台のGPUを導入する計画のAIクラウド拡張により、年間売上高は2億ドルから2億5000万ドル増加する可能性がある。
2018年に設立されたビットコイン(BTC)マイナーのIRENは、AIクラウドコンピューティング事業への進出と、より効率的なマイニング設備による生産能力の増強により、初の通期黒字を計上した。株価は市場前取引で上昇した。
IRENは8月28日にウェブサイトで、6月30日締めの通期純利益が前年の2890万ドル(約41億9050万円、1ドル=145円換算)の損失から8690万ドル(約126億50万円)に増加したと発表した。オーストラリアのシドニーに拠点を置く同社は、生産能力を毎秒50エクサハッシュ(EH/s)に増強したことで、売上高は2倍以上に増加し、過去最高の5億100万ドル(約726億4500万円)となった。調整後EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は2億6970万ドル(約391億650万円)に急増し、前年同期の約5倍となった。

約3ギガワット(GW)の契約電力を有し、ビットコインマイニングとAIインフラの両分野で拡大を続けるIRENは、業界で最も急成長している企業の一つとしての地位を確立した。ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)のデータによれば、時価総額は現在53億ドル(約7685億円)で、約60億ドル(約8700億円)の価値を持つ最大のライバルであるMARAホールディングス(MARA Holdings)を追い越そうとしている。
ナスダック上場のIREN株は市場開場前に13%上昇し、年初来の上昇率は120%を超えた。
同社によれば、マイニング事業は年間換算で10億ドル(約1450億円)超の収益を生み出しており、AIクラウド部門は12月までに年間換算で最大2億5000万ドル(約362億5000万円)の収益を見込んでいる。すでに1万900基のエヌビディア(Nvidia)製GPUを導入済みで、サイト全体では6万基以上のGPUを収容可能だ。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:IREN Posts First Full-Year Profit on AI Cloud Growth, Mining Expansion; Shares Climb


